隊員の日々の活動記録

2025.09.18

観光クリエイター

【観光クリエイター活動レポート】高鍋町の景観を守る「高鍋大師 花守山の草刈り大作戦」


こんにちは!
高鍋町地域おこし協力隊・観光クリエイターの加藤美里です。

私は現在、高鍋町観光協会の一員として、高鍋町の歴史や文化・観光資源に関わるお仕事や、町の景観保全活動・観光協会主催イベントのお手伝いなどをしています。
日々、学びと発見の連続なのですが、その中でも特に印象に残った高鍋町観光協会の取り組みを3回シリーズでご紹介していきたいと思います。

今回はその第1回!!
高鍋町のシンボル的存在である「高鍋大師 花守山」
そこで行われている草刈り活動【草刈り大作戦】についてです。


■「高鍋大師 花守山」とは?

「高鍋大師 花守山」は、唯一無二!高鍋町の象徴的な景観のひとつです。
この場所は、町民であった岩岡保吉さんという方が作った大小様々な石像がずらーっと鎮座する不思議な空間。岩岡さんは私財を投じて、たった一人でひとつずつ手彫りで制作しました。なんと、生涯で700体以上もの石像を作ったと言われています。大きなものは全長7メートルを超えるほど壮大です。

高鍋町のPRキャラクター『たか鍋大使くん』のモデルとなった【十一めんくわんのん】

高鍋大師は小高い丘になっており、高鍋町の町並みを一望出来ます。
お天気が良いと遠くに日向灘が眺望でき、高鍋の絶景スポットでもあります。

山の斜面にはモミジやツツジなどを植栽し、訪れる季節によって異なる景色を楽しめます。

■「花守山の草刈り大作戦」とは?

この高鍋大師 花守山を守るため、観光協会では毎年5月〜9月にかけて、ボランティアを募り、年5回の草刈り活動を実施しています。

毎回およそ250名もの方が町内外から集まり、早朝の涼しい時間帯に約1時間、一斉に草を刈っていきます。企業・グループなど団体でのご参加はもちろん、個人や家族連れのご参加も多く、町全体で景観を守る取り組みが息づいているのを感じました。


■初めての草刈り体験

私も第一回、二回目の草刈り大作戦の活動に、主催側で参加しました。
実は…観光協会では、当日の作業に加えて事前準備の草刈りを行います。
観光協会・役場(地域政策課)と協力して、一緒に機材を使って作業を行うのですが…
なんと生まれて初めて「ブロワー」を使いました!

刈った草や枯葉をブロワーの風で飛ばし、高鍋大師周辺を綺麗にしていきます。
最初は慣れずに時間がかかってしまいましたが、回数を重ねるうちに少しずつコツを掴めるようになり、今では作業そのものが楽しく感じられるようになってきました!

高鍋町を歩くと、公園や道路沿いなど色んな場所で、地域の方々が草刈りしている姿をよく見かけます。そのたびに「高鍋は自然と共に暮らしている町なんだなぁ」と感じると同時に、すぐ伸びて生い茂る草木の生命力の強さにいつも驚かされています。


■整っている景観は“当たり前”じゃない

私は旅行が好きで、これまで色々な観光地を訪れてきました。
そこで感じるのは「どの場所も景観が整っている」という安心感です。

でも実際に活動してみて気づいたのは、その美しい景観は“自然のまま”に存在しているわけではないということ。
いつ訪れても景観が良く、気持ちが良いことは決して当たり前ではなく、地域やその場所を大切に思う人たちの手によって守られているということを行く先々で忘れてはいけません。


「この場所が好き」「大切にしたい」という人の気持ちが集まって、景観が保たれる。
そう実感した草刈り体験でした。
次回は、また別の高鍋町観光協会の取り組みをご紹介します。
高鍋町での暮らしや観光協会・地域おこし協力隊の活動に興味のある方は、ぜひ続きを楽しみにしていてください!


👉 「こんな活動に参加してみたい!」と思った方は、観光協会や地域おこし協力隊の情報もチェックしてみてくださいね。

高鍋町観光協会Instagram👉https://www.instagram.com/kankou_takanabe

高鍋町公式Instagram👉https://www.instagram.com/takanabe_town_official

観光クリエイター加藤美里Instagram👉https://www.instagram.com/takanabeokoshi_k.m

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