隊員の日々の活動記録
2026.04.15
有機推進隊
【有機推進隊 2年目スタート|実績とこれからの展望】
活動開始から1年が経過し、この4月より2年目に入りました有機推進隊の加藤です。
これまで積み上げてきた取り組みを土台に、今年度は「実証から実装へ」、そして「地域に根付く仕組みづくり」へと段階を進めていきます。
■ これまでの実績(地域への還元)
有機推進隊は1名体制であり、マンパワーに限りはあるものの、2年目に入り具体的な地域還元の取り組みを着実に進めています。
地域資源循環型有機農業で栽培した野菜について、町内の保育園3園に対し、給食食材として提供しました。今週にも、新たに一園に対して提供する予定です。
※写真は野菜提供の様子(口頭にて野菜の説明を子どもたちに行う)

また、今年度からはこども食堂への野菜の提供も予定しており、食のセーフティネットの一端を担う取り組みとして展開していきます。
加えて、町内の農家と協力し、子ども向けの「収穫体験イベント」の準備も進めています。
「自分が食べているものが、どうやって作られているのか」を肌で感じる食育の場を提供していく予定です。
■ 地域資源循環型有機農業とは
私が取り組んでいる「地域資源循環型有機農業」とは、地域内で発生する未利用資源を活用し、資源を循環させながら農業を行う仕組みです。
具体的には、
・精米所から排出される米ぬかやもみ殻
・町内の環境整備で発生する落ち葉
・椎茸栽培後に廃棄される菌床
※写真は廃棄され処分に困っていた農家の菌床を回収。


有機物を回収し、堆肥として再利用し圃場へ還元しています。
この取り組みにより、廃棄物の削減と土づくりを同時に実現し、持続可能な農業の実践につなげています。
地域内で資源が循環する仕組みを構築することで、環境負荷の低減だけでなく、地域全体の価値向上にも寄与しています。
■ 栽培と技術の取り組み
現在は複数の圃場において多品目の有機栽培を実践し、圃場ごとの特性に応じた土壌改良や管理方法の最適化を進めています。
また、地域資源を活用した自家製堆肥の開発・改良にも取り組み、実際の栽培での検証を繰り返しながら、品質向上とコスト削減の両立を目指しています。
単に「作る農業」ではなく、「美味しさ」「安全性」「持続性」を兼ね備えた農産物づくりを追求し、地域に選ばれる農業の形にしていきいます。
■ 地域とのつながり
この1年の活動を通じて強く感じたのは、「農業は地域とつながってこそ価値が生まれる」ということです。
町内の方々との対話を大切にし、現場の声やニーズを取り入れながら活動を進めるとともに、町外の行政職員、農家、飲食店との意見交換を行い、生産者と消費者双方の視点から価値づくりに取り組んできました。
特に、宮崎県内の各地域との連携を通じて、情報共有や販路の可能性が広がりつつあり、地域を越えたネットワークの重要性を実感しています。
今後はさらに多くの自治体関係者や農業者とのつながりを深め、地域資源循環型有機農業の取り組みを発信しながら、連携した実践を進めていきます。
また、職務とは別にプライベートな時間を使い、地域おこし協力隊同士のつながりを大切にした自主的な取り組みとして、料理体験会を2回、農作業体験1回をイベント企画・実施してきました。
※写真は、高鍋町にある農業大学校生提供の黒糖、サツマイモを使用した蒸しパン、米粉クッキー、米粉パン。他にも干し芋作り、米粉ピザ作りや郷土料理つくり、米粉マフィン作りをしました。

隊員同士の交流を深めることで、悩みの共有や孤独の軽減につながり、離脱防止にも寄与できていると感じています。
今後は、これらの取り組みをさらに発展させ、宮崎県内の協力隊も対象とした広域的な交流企画として展開していく予定です。
地域を越えたつながりを創出することで、新たな連携や事業創出のきっかけづくりにもつなげていきます。
さらに、移住担当者からの依頼により、6月には町主催の移住者交流会において、これまでの運動指導経験を活かし、講師としてイベントを企画し、運動を通じた交流イベントを2週にわたり実施予定です。
将来的には、退任後に移住経験者、協力隊OBとしての立場から、起業支援や相談対応など、移住者や地域おこし協力隊を支える役割も担っていきたいと考えています。
■ 2年目の展望
2年目は、これまでの「点」の取り組みを「面」として広げていく段階に入ります。
・保育園給食を通じて、有機野菜の価値をより多くの方に知ってもらう。
・こども食堂との連携を深め、食のセーフティネットを強固にする。
・収穫体験の継続的な実施により、地域コミュニティを活性化する。
・地域資源循環型農業のモデル化
・マルシェなどを通じて、有機農産物有機野菜のブランド力を高める。
※写真は高鍋町のTSUTAYAにて野菜の販売

・新設マルシェの販売支援
※新富町のマルシェ(高鍋町、木城町、綾町、延岡市、川南町などの農家さんが集合)


これらを段階的に実現しながら、「自分だからこそできる活動の形」を構築していきます。
■ 最後に
地域資源を活かし、人と人をつなぎ、次の世代へつながる事業をつくる。
その一歩一歩を、皆さまとともに積み重ねていきたいと思います。
2年目もどうぞよろしくお願いいたします。